リンパの基礎知識

知っているようで意外と知らない 「リンパ」ってどんなもの?

リンパは私たちの健康なカラダを維持していくために、とても大切なものです。

◇リンパの流れが滞ってしまうことによって首や肩・腕・背中・そして内臓器官などへの、血液循環が悪くなります。また、余分な水分や老廃物がしっかり排出されず、むくみやすくなり、リンパ液に含まれる免疫細胞が滞るため、免疫力が衰え人間が本来持つ自然治癒力の低下にも繋がります。

◇循環が滞ってしまうと、カラダの細胞に必要な酸素や栄養が届きづらくなります。 すると、疲労物質などが、筋肉にたまりやすくなり、首や肩、背中などのこりや痛みの原因になります。

◇ 十分な血液が届かないと、体温が下がりますから、手先や内臓の冷えにもつながります。 また、血行が悪くなることにより、顔色が悪くなり、肌がくすむ原因にもなります。自分では元気だと思っていても、見た目が疲れて、老けて見えがちになります。さらに、私たちの体は、上半身と下半身が、くっきり分かれて働いているわけではなく、全身がつながっていますから、カラダのどこかで、血液・リンパの流れが滞れば、さまざまなところに影響が及んでしまうのです。

リンパの流れを促していくことによって得られるカラダへの恩恵は計りしれません!

そんな、私たちのカラダの中を流れる、リンパについてじっくり解説していきます!

リンパ液とは?

◇血液は血管、「リンパ液」は「リンパ管」という管を通っており、私たちの皮膚のすぐ下にもとても細い血管や「リンパ管」が入り組みながら網目状にびっしりと分布しています。そして、血液が血管を介して細胞との物質交換を行うそのすぐ隣で、「リンパ管」が血管では回収できない大きさの物質(おもにタンパク質や脂肪、カラダにとって有害な物質)を水分とともに取り込みます。それが「リンパ液」です。

◇「リンパ液」は無色~淡黄色の透明でやや粘り気のある液体です。血液よりも流れは遅く、近くにある動脈の拍動や消化管の動き、筋肉の力、マッサージなどの刺激の影響を受けながら「リンパ管」の中を流れています。途中「リンパ節」という組織で有害物質を除去しながら、体の内部の太い「リンパ管」へと合流、最終的に鎖骨の下付近で血管(静脈)へと流入し、「リンパ液」はその旅を終えます。

「リンパ」の役割は大きくわけて2つあります

◇細菌や異物が体内に入らないようにする「免疫機能」と体内の老廃物(古くなった細胞や脂肪など)の回収と運搬を行う「排泄機能」です。 この2つの役割を果たすうえで重要なのが、リンパ管の中継地点である【リンパ節】という部分です。

◇ リンパ節とは、リンパ管の節目節目に存在する、豆のような見た目をした器官です。リンパ液内でのウイルスなどの異物をせき止めて、戦う役割があります。また、皮膚などから入ってきた細菌や、リンパ液内にある不要なものをろ過することで、処理を行うフィルターのような働きをしています。
また「、人間の体内に存在するリンパ節は600~800個以上と言われており、脇の下や膝裏、足の付け根など全身に存在しています。




リンパの流れは一方向

◇リンパ液は静脈とつながる出口に向かって、一方向に流れています。半月弁があるため、基本的には逆流することはありません。

◇心臓は血液を流すポンプの役割を果たしますが、リンパ管にはそのような大きなポンプがありません。そのため、人の動きとともに起こる筋肉の収縮、弛緩によって生じる圧力、呼吸によって生じる胸の中の圧力の変化、体の外からのマッサージ刺激などがリンパ液を流す助けとなります。その圧力は弱く、血液と比べるとリンパ液の流れるスピードはゆっくりです。流れる速さも一定ではありません。

※血液は、全身を循環するのに40秒ほどかかりますが、リンパ液は全身を循環するのに約8~12時間と非常にゆっくりとした速度で流れています。